2023年08月04日
東洋エンジ、アンモニア製造でケロッグと覚書
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング

 東洋エンジニアリング(TOYO)は4日、KELLOGG BROWN & ROOT LLC (KBR)と、7月26日付でKBRが保有するHydrogen from Ammonia Cracking Technology (アンモニア分解技術からの水素製造=H2ACT)の商業化推進に関する覚書をEPCパートナーとして初めて締結したと発表した。

 低炭素社会の実現には水素エネルギーの役割が重要であり、CO2フリー水素バリューチェーンの構築が必須となる。水素エネルギーのキャリアとしては、アンモニア以外にも液化水素や有機ハイドライドが挙げられるが、アンモニアには運搬や貯蔵の容易さ、火力発電などでの直接利用、さらに分解して水素を取り出し水素発電や燃料電池自動車(FCV)へ適用することができるなど、多くの利点がある。
 
 KBRは世界トップシェアのアンモニア製造プロセスライセンサーとして高い技術力を有している。また、TOYOは55年にわたる同社技術プラントの豊富な経験・技術知見を有している。両社の優位性を生かすことで総合的な高いプラント建設力を発揮できることから今回の覚書締結となった。