2023年08月16日
中国のプラ統計、上期輸入1419万トン プラ工連調べ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本プラスチック工業連盟

 日本プラスチック工業連盟の調べによると、中国の2023年上半期(1-6月)のプラスチック輸入量は14,191千トンで、前年同期比94%だった。国内経済の減速や新型コロナの影響を受けたとみられる。

 樹脂別に輸入量をみると、ポリエチレン(PE)が最も多く、7,877千トン(前期比100%)、輸入構成比でみると全体の55.5%と半分以上をPEが占めた。次いで多いのはPPの2,157千トン(前年比97%)、さらにポリエステル1,353千トン(同78%)、PS1,206千トン(同78%)、アクリル樹脂469千トン(同88%)の順。PVCは334千トンでアクリル樹脂に次いで6位だった。

 輸入相手国別では、韓国からの2,248千トン(前年同期比94%)がトップ。2位がアメリカで1,728(同213%)、3位サウジアラビア1,586千トン(同91%)、4位台湾1,234千トン(76%)と続いた。日本からの輸入は806千トン(前期比89%)で、タイに続き8位だった。
 
 一方、輸出は10,157千トンで前年同期比104%と伸長した。品目別ではポリエステル4,167千トン(108%)、PVC1,359千トン(90%)、フェノール樹脂913千トン(109%)、PE814千トン(121%)、アクリル樹脂361千トン(129%)の順だった。
 
 輸出先では(1)インド1,225(前期比130%)(2)ベトナム688(同94%)(3)ロシア592(同161%)(4)韓国455(115%)各千トン、以下トルコ、タイ、インドネシアと続いた。
 
 プラ工連では「輸入は減少傾向が続いているが、輸入は増えている。アメリカからの輸入が急増し台湾の落ち込みが大きいようだ」と説明している。