2023年08月30日
ハネウェル、温暖化係数ほぼゼロの吸入器開発
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【関連企業・団体】:ハネウェル

 ハネウェルは30日、医薬品受託製造(CDMO)世界大手のレシファーム(Recipharm)社と、地球温暖化係数(GWP)がほぼゼロのハネウェル噴射剤を使用した加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)の開発で業務提携したと発表した。

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者数は世界中で約3億8,400万人、喘息も約2億6,200万人と多い。現在これらの患者の治療に使用されるpMDIの噴射剤には、GWPの高いハイドロフルオロアルカン(HFA)が用いられている。

 ハネウェルのSolstice Air (ソルスティス エア)は、現在pMDI用途で臨床開発中のハイドロフルオロオレフィン(HFO)噴射剤で、HFAに比べてGWPを99.9%低減する。さらに不燃性でオゾン層を破壊せず、米国の連邦・州のガイドラインで揮発性有機化合物(VOC)規制対象外に指定されている。

 ハネウェルのバイスプレジデントのローラ・ラインハード氏は、「当社はいま、pMDIの治療患者に向けて大きな一歩を踏み出した。レシファームとの提携を通じて、GWPがほぼゼロの噴射剤の使用が広がることにより、環境に与える影響を低減し、患者の命を救う治療ができるようになる」と語った。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1693362679.pdf