2023年09月04日
三井化、パラマウントなど3社、ポリウレタン再利用へ
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は4日、パラマウントベッド( 東京都江東区、木村友彦社長 )およびリバー( 東京都墨田区、松岡直人社長 )との3社による、ポリウレタンのケミカルリサイクル事業が、環境省の「プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省 CO2 化実証事業」に採択されたと発表した。

 ポリウレタンは、すでに海外では循環材料として再利用する新しい手法、技術の模索が進んでいるが、わが国では廃棄物として回収され、その多くが焼却処理されている。また、ポリウレタン以外の他素材( スプリング等の金属 )を含むマットレスは、処理困難物となり、自治体にとって大きなコスト負担となっている。高齢化社会が進む日本では、介護用ベッドの需要が増すことで、廃棄されるベッドマットレスの数も増加すると見込まれている。

 三井化学、パラマウントベッド、リバーの 3社は、それぞれ得意技術を持ち寄り、2025年2月までを目途に、使用済みベッドマットレスの低炭素なリサイクル技術や回収までのケミカルリサイクルシステムの確立をめざす。三井化学が代表事業者となり、パラマウントはリサイクル原料の製品化、リバーは解体、選別、粉砕手法の確立に取り組む。3社は回収スキームの構築も推進していく方針だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1693804898.pdf