2023年09月08日
AGCの調光ガラス、トヨタ「センチュリー」に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:AGC

 AGCは8日、同社の調光ガラス「 Digital Curtain 」が、トヨタ自動車の「センチュリー」に採用されたと発表した。透過光と視界を瞬時に制御できるガラスを後部座席に使用することで、広く快適な車内空間が実現できる。調光ガラスの車ドア部位への採用は世界で初めて。トヨタは新型「センチュリー」を年内に発売する。

 今般採用された「 Digital Curtain 」は、調光モード(不透明な状態 )では日差しの暑さ・眩しさを和らげるとともに、プライバシーを確保し、透過モードとすることで開放的、快適にドライブを楽しむことができる。2つのモードはスイッチ1つで切り替えることができる。
 
■調光ガラス「 Digital Curtain 」の概要
(1)構造
 調光ガラス Digital Curtainは、2 枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟み込む合わせガラスの構造になっており、フィルム中には目に見えないほどの小さな特殊材料が封入されている。
調光モード、透過モードのどちらの場合も紫外線を約 99%カットする。
 Digital Curtainの採用で、シェードは不要となり、より広く、先進的で快適な後部座席空間が実現するとともに、プライバシー性も向上する。
(2)仕組み
 2枚のガラスの間に挟み込んだ、フィルム中の特殊材料の分散と配向を電圧でコントロールすることで、「調光モード」と「透過モード」を瞬時に切り替えることができる。
 特殊材料がランダムに並んでいるため、外からの光が散乱し、ガラスは不透明になり、まぶしさ・暑さを低減することができる。プライバシーも確保できる。

ニュースリリース 
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1694139488.pdf