2023年09月15日
積水化学の太陽電池開発拠点に太田経産副大臣
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業は15日、経済産業省の太田房江�副大臣が11日に同社が開発中のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発拠点を訪ね、製造設備や壁面設置サンプルなどを視察した後、約1時間にわたり加藤敬太社長らと意見交換したと発表した。

 太田副大臣は「日本発の技術を日本がリードしていくため、経済産業省としてもしっかりと支援をしていきます」といった期待の言葉があったという

 同社は、独自の「封止、成膜、材料、プロセス技術」により、業界でもいち早く屋外耐久性10年相当を確認し、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築した。さらに、同製造プロセスによる発電効率 15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造に成功している。

 現在は実用化に向けて、1m 幅での製造プロセスの確立や耐久性・発電効率のさらなる向上を目指しNEDOのグリーンイノベーション基金も活用して開発を加速させている。また、早期の社会実装へ向け、東京都や民間鉄道会社、資源開発会社などとも連携して開発を進めている。2025年の事業化を目指している。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1694755549.pdf