2023年11月06日
東北大がモデル再現「魚は協調して省エネで泳ぐ」
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 魚は、他の魚が作る流れを利用することで効率よく泳ぐとされ、最近の実験で、2匹の魚の尾ヒレの運動の同期に伴ってエネルギー消費が低減されることが示された。だが、この現象を再現できる理論モデルは今までなく、協調的な遊泳とエネルギー消費の間の関係はよく分かっていなかった。

 東北大学大学院 理学研究科の内田就也准教授らの研究グループは6日、尾ヒレの運動によって発生する渦を利用して、後の魚が前の魚と尾ヒレの運動を同期させる様子を理論モデルで再現した。
 このような協調的な遊泳によってエネルギー消費は顕著に低減されることが示された一方、より効率的に泳げる運動パターンが存在することが示唆された。

 同研究の成果は、多くの生物で見られる群れ形成や同期現象と、エネルギー消費の関係に新たな理解をもたらすとしている。

 本研究成果は11月2日、米国「Physics of Fluids 」誌に Featured Article として掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/11/press20231106-02-fish.html