2023年11月08日
積水化、オランダに鉄道用合成木材枕木工場
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業は8日、オランダのグループ会社 SEKISUI ESLON B.V.内に建設していた、合成木材FFU 製まくらぎの生産工場が完成し、5日、鉄道関係者らを招いてオープニングセレモニーを開催したと発表した。

 積水化学が製造する「FFU」は、合成木材として軽量で耐久・耐候性、加工性に優れ、天然木材とプラスチックの長所を兼ね備えている。1974年の発売から40年を超え、現在、国内外で多くの鉄道会社に納入実績を有している。海外ではドイツ、米国、英国など34カ国で事業展開中だ。

 近年は環境への配慮から高品質な木材の調達が難しくなっている。木材の防腐剤として使用されるクレオソート油に発がん性の問題が指摘され、EUでは使用禁止となり、その代替品として樹脂製まくらぎの導入が世界中で進んできた。特に軽量・高耐久が求められる分岐部や橋梁部分での採用が拡大しているという。

 積水化学はこれまで、FFU 製まくらぎのほぼ全量を同社の滋賀栗東工場で生産してきたが、今回、オランダに進出し、新工場を建設することにした。さらなる事業拡大とグローバル化を推進していく方針だ。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1699409844.pdf