2023年11月16日
理研とダイキン、冷媒の漏えいを遠隔検知
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:理化学研究所

 理化学研究所は15日、ダイキン工業、東京ガスエンジニアリング(TGES)両社と共同で、世界初となるレーザーによるHFC-32(R32)遠隔検知技術を開発したと発表した。

 ダイキンとTGESの両社は、その技術を実装した遠隔R32検知器の試作機を共同で開発し、同検知器による遠隔でのR32検知を実証した。今後、さらに検知感度の向上を図り、2024年度中のフィールドテスト実施を経て、2025年度の実用化を目指す。

 本検知器は、両社が共同で特定したR32特有の近赤外線吸収波長帯に対応した波長の赤外線レーザーを射出し、壁面などで乱反射した光をレンズで集光する仕組み。TGESが都市ガス(主にメタンガス)の検知用に用いる遠隔検知器を応用した。レーザー光の経路中にR32が存在した場合に起こる反射光の減衰をTGESの高感度な検波技術で測定し、R32の有無を瞬時に検知する。約10メートルの距離からの検知や窓越しの検知が可能だ。

(詳細)
・ダイキン:ホームページ
https://www.daikin.co.jp/press/2023/20231115_2