2023年11月20日
東レ・フランス社、炭素繊維でISCC PLUS取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは20日、フランスの子会社Toray Carbon Fibers Europe S.A. (本社:ピレネー・アトランティック県ラック=CFE)のラック工場およびアビドス工場で生産する炭素繊維が、持続可能な製品の国際的な認証の一つであるISCC PLUS認証を取得したと発表した。

 ISCC PLUS認証は、マスバランス方式によるバイオマスや再生材料などに由来する製品について、グローバルなサプライチェーン上で適切に管理・担保する認証制度で、今回の認証取得により、CFEはバイオマス原料またはリサイクル原料をマスバランス方式で割り当てて使用し、炭素繊維を生産、供給することが可能になった。
 
 CFEは同認証を受け、バイオマス原料またはリサイクル原料を用いた炭素繊維の生産を今年中に開始する。同社愛媛工場では2024年3月までにISCC PLUS認証を取得し、2024年内に生産を開始する。
 また、米国子会社のToray Composite Materials America, Inc.(本社:ワシントン州タコマ)のディケータ工場(アラバマ州)では2024年内に認証取得の予定。これにより、2024年内にも、日米欧の生産拠点でバイオマス原料またはリサイクル原料とする炭素繊維を生産する体制を構築し、世界各地で安定的な供給を可能にする。


<ニュースリリース参照>
https://www.toray.co.jp/news/article.html?contentId=4xmrilmk