2023年12月14日
リケンテクノス、ゴム代替品 小規模設備完成
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:理研ビニル

 樹脂加工大手のリケンテクノス(東京都千代田区、常盤和明社長)は14日、東京の研究開発センター内に架橋ゴム・加硫ゴム代替TPV生産セミコマーシャルプラントが完成し稼働を開始したたと発表した。

 ゴムくずの2022年度の最終処分率は18.5%、産業廃棄物の中では燃えがらに次いで2番目に高い。同社はサーキュラーエコノミーへの取り組みを拡大していく観点から各種機能性ゴム本来の性能を担保し、リサイクル性に優れるTPV(オレフィン系熱可塑性エラストマー)事業化を進めていた。TPVはは架橋ゴム、加硫ゴムの代替素材として期待されている。

 今回、研究開発センターに年産100トンのセミコマーシャルプラントが完成した。設備は小規模生産に適しており、ボリュームを必要としない、ハイエンド製品の開発促進に有効となる。開発したコンパウンドは自動車用成形部材や建材用途向けに展開していく予定だ。