2023年12月26日
帝人、環境配慮型原料 炭素繊維 市場展開
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:帝人

 帝人は26日、持続可能な製品の国際認証に基づいたマスバランス方式を適用し、環境配慮型の原料を用いた炭素繊維「テナックス」の生産と販売を開始すると発表した。
 炭素繊維は、「軽くて強い」素材として航空機や自動車、スポーツ用品など幅広い用途で使用されているが、温室効果ガス(GHG)排出量削減のニーズが高まりから、サプライチェーン全体で環境負荷の低減が求められていた。
 同社はこれまで、製造拠点における自家発電用の燃料の天然ガスへの切替や、炭素繊維製品に関わる LCA(ライフサイクルアセスメント)評価の確立などを実施しており、今年6月には持続可能な国際的認証の一つである ISCC PLUS 認証を取得し、環境配慮型の原料を用いた炭素繊維「テナックス」の市場展開に向けた準備を進めてきた。

 今回、同認証の取得に基づき、マスバランス方式を適用した、環境配慮型の原料を用いた「テナックス」の生産と販売を開始することにした。欧州拠点は24年度初旬、米国拠点は24年度中の同認証取得を計画している。