2023年12月27日
菱ガス化、バイオメタノールで国際認証
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学は27日、新潟工場で生産予定のバイオメタノールとそれを原料として生産するジメチルエーテル(DME)が、持続可能な国際的な認証制度の一つである ISCC PLUS 認証を取得したと発表した。

 同社は、新潟県の下水道終末処理場(浄化センター)から発生する消化ガスのうち、未利用分を有効利用することを目的として新潟県と売買基本協定を締結しており、ISCC PLUS 認証取得により、消化ガスを原料としたバイオメタノールを認証制度に基づいたマスバランス方式によって割り当てた ISCCPLUS 認証バイオメタノールとして製造・販売する計画を進めている。

 バイオメタノールは消化ガスの主成分であるメタンと二酸化炭素の両方を原料として、2024 年春から既存装置を活用して製造を開始する。
 同社は「環境循環型メタノール構想」のブランド「Carbopath」の製品として化学品原料、燃料、水素キャリアーなど幅広い用途に用いられることを想定しており、同が展開するメタノール誘導品製品でもバイオメタノールを ISCC PLUS 認証を取得した原料として利用する。

 DME はメタノールの脱水縮合反応により得られる製品で、現在噴射剤や発泡剤等で利用されている。燃料として DME を用いる場合、物性は化石燃料の LP ガスと類似しており、バイオメタノール等を原料とすることで LP ガスの非化石化代替としての利用が期待できる。
 
ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1703654958.pdf