2024年01月10日
トクヤマ子会社、歯科材料で日本化学会 技術賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:トクヤマ

 トクヤマは9日、完全子会社の(株)トクヤマデンタル(本社:東京都台東区、風間秀樹 社長)が事業展開する「構造色による発色機構をもつ歯科用修復材料の開発」が評価され、日本化学会から「第72回(2023年度)化学技術賞」を受賞したと発表した。
 
 世界で初めて歯科用修復材料に構造色を応用した充填用コンポジットレジン「オムニクロマ」(商品名)を導入した、などの独創性と技術が評価された。
 
 構造色は、微細構造によってさまざまな波長の光が増幅または減衰することで発現し、物質が本来持っている色とは異なる色を発色する。オムニクロマは、粒子径260nmの均一な球状シリカ系複合酸化物粒子が微細構造をつくり出し、幅広い色調適合性を発揮するため、1本で多様な天然歯の色調に同化した修復が可能となる。
 
 治療後にホワイトニング施術を受けた場合でも天然歯の色調変化に追随し色調適合性が維持される効果も確認済みだ。