2024年01月11日
東レ、高弾性率と強度の炭素繊維 開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

 東レは11日、高弾性率を維持しつつ強度をさらに約20%高めた「トレカ」 MXシリーズとして、新規炭素繊維トレカ「M46X」を開発したと発表した。炭素繊維複合材料(CFRP)の軽量化を通して環境負荷の低減に貢献する。今後、釣竿、自転車、ゴルフシャフトなどのスポーツ用途など、幅広い用途に向けて展開していく考えだ。

 炭素繊維で弾性率と強度の両立を実現させることは、成形部品の軽量化につながるため、スポーツ・レジャー用品市場等から強い要望がある。また、高弾性率を保ったまま強度を上げることは技術難易度も高い。

 同社は今回、この構造制御技術を極限まで追求し、繊維内部の黒鉛結晶構造を超微細かつ超高配向にナノレベルで制御することで、従来同等の弾性率を維持したまま、20%以上の強度向上を実現させた新規炭素繊維トレカ 「M46X」の開発に成功した。2024年度に上市予定だ。