2024年01月16日
富山大、広範なコロナ株対抗医薬品デザイン
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:富山大学

 富山大学、北海道大学、京都府立医科大学の共同研究グループ(代表・小澤龍彦 富山大准教授)は16日、広範なコロナウイルス株に効果のある抗体医薬品を分子シミュレーションでデザインすることに成功したと発表した。

 変異の激しいコロナウイルスに対抗して、非常に素早く行える分子シュミレーションを活用した、抗体医薬品のユニバーサル化デザイン技術を考案し、実証実験を行った。
 
 その結果、抗体医薬品のユニバーサルデザインに成功し、従来の効果に加えてオミクロン株に対しても動物実験において薬効が回復する改変抗体医薬品( UT28K-RD )を作製することに成功した。 実際に薬効があることも確認した。 今後、ウイルスの変異によって失われてしまう薬効を回復する抗体改変技術開発につながることが期待される。
 本研究成果は、1月16日に国際学術雑誌「Structure」に掲載された。
 
ニュースリリース参照
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240116_pr.pdf