2024年01月25日
23年エチレン生産量531.8万トン 1.7%減
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石油化学工業協会は25日、昨年12月と1~12月の主要石化製品の生産実績を発表した。
 12月のエチレン生産量は前年同月比▲0.9%(前月比1.9%増)の477,600トンだった(定修なし)
 2023暦年生産量は前年比▲1.7%の5,318.0千トンとなった。

 エチレン生産量を過去10年間で見ると、2015年の6,883千トンがトップで歴代最高。以下13年6,696千トン、14年6,647千トンと続いたが21年以降は連続前年割れが続く。国内需要の減速とアジア途上国の生産拡大の影響を受けた。
 稼働プラントの実質稼働率も昨年11月の84.1%から12月は80.4%(前年同月は81.4%)と低下した。

 誘導品全17品目の生産量を前年同月と比較すると、12月はLDPE、塩ビ樹脂、同モノマー、EO、EG、SBR、トルエンなどの16品目がプラスで、マイナスはHDPEのみだった。石化協では「定修シーズンが終了し、生産活動は活発化している。域内の製品市況は原油価格の下げどまりからの反転もあり、若干強含みで推移しているようだ」と動向を分析している。