2024年04月24日
伊藤忠、住友ゴムの「天然ゴム プロジェクト」参画
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 伊藤忠商事は23日、住友ゴムグループの天然ゴム調達会社である、SUMITOMO RUBBER SINGAPORE社(SRSG=本社:シンガポール)と、天然ゴムの持続可能性向上を目指す取り組み「PROJECT TREE」に賛同し、契約締結したと発表した。

 天然ゴムは、世界消費量の約70%がタイヤに使用される重要な天然資源だが、世界生産量の約85%を小規模農家に依存している。農園管理には限界があり、違法伐採、人権問題などの懸念もある。また、欧州では、森林破壊防止規則(The European Deforestation Regulation=EUDR)が発効する2024年12月30日以降、EU域内の市場に持ちこまれる天然ゴム・タイヤ製品は森林破壊に加担していないことの証明が義務付けられる。

 こうした事業環境の中、天然ゴムのトレーサビリティおよび持続可能性の向上は喫緊の課題となる。
 伊藤忠は今回、「PROJECT TREE」を通じてサステナビリティ活動を行う人材を増やし、EUDR対応ゴムとなる「TREE+ (プラス) ゴム」の安定供給体制を構築した。天然ゴムの収量増加や小規模農家の支援活動を推進する。


<PROJECT TREE専用webサイト>
https://project-tree-natural-rubber.com/jp/