2024年05月14日 |
東レと矢崎總業「リサイクルPBT樹脂」開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東レ |
東レは14日、自動車部品やガス機器などを製造販売する矢崎総業(本社:東京都港区、矢﨑陸社長)と、製造工程から出る端材を利用し、自動車ワイヤーハーネス用コネクターに適用可能なリサイクルPBT樹脂グレードを共同開発したと発表した。 既存のコネクター用PBT樹脂グレードと比較し、材料製造時のCO2排出量の低減が可能なリサイクルPBT樹脂でありながら、従来材料と同等の材料特性を実現した。 東レは、製造工程から出る端材等を解重合/再重合したPBT樹脂のケミカルリサイクル材「“Ecouse” TORAYCON」を展開している。一般的に、樹脂リサイクルでは、異物、異素材の混入や材料の品質劣化が課題とされているが、東レは、解重合/再重合からコンパウンドまで一貫した品質管理を行うケミカルリサイクルを実施することにより、新規材と同等の高品質なリサイクルPBT樹脂の提供が可能となる。 矢崎総業は、自動車ワイヤーハーネス用コネクターのような機能部品でリサイクル材料の品質安定性が課題だった。今回、東レのケミカルリサイクルPBT樹脂をコネクター向けに材料物性/成形性を最適化、コネクター用のリサイクルPBT樹脂グレードを共同開発したことで、現在使用しているPBT樹脂グレードと同等の品質安定性を実現した。今回の取り組みを通じて、自動車業界のカーボンニュートラル、循環型社会の実現に貢献する。 |