2024年05月24日
積水化、東京港湾施設に国内最大の太陽電池
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業は24日、東京都と進めているフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実装に向けた取り組みについて、このほど、東京国際クルーズターミナル(東京都江東区青海)への設置が完了し、国内最大規模の港湾施設での検証を開始したと発表した。
今後、2025年3月末までを目途に、耐風圧や塩害に対する耐久性などを検証していく計画だ。

 積水化学は、独自開発の「封止、成膜、材料、プロセス技術」を活かし、国内外でいち早く屋外耐久性10年相当を確認し、30cm幅のロール・ツー・ロール製造プロセスを構築した。さらに、同じ製造プロセスで発電効率15.0%のフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製造にも成功した。

 同社は、各種用途への設置を通して技術実証と設置・施工方法の確立を進めている。これと並行して、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金を活用し、1m 幅での製造プロセスの確立、耐久性や発電効率のさらなる向上に向けた開発を進めている。2025年には事業開始の見込みだ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1716529174.pdf