2024年05月27日
北大、簡易なナノ材料のつくり方 開発
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 北海道大学電子科学研究所の高野勇太准教授らの研究グループは、酵素の加水分解作用をコントロールすることで、性質とサイズの揃ったメゾスコピック粒子を簡便に作成するユニークなナノ粒子材料作成法(BNS法)を発明したと発表した。

 ナノ材料の中で、約10~1000ナノメートルの大きさを持つナノ粒子物質はメゾスコピック粒子と呼ばれ、その特殊な大きさのために従来のナノ材料とは異なるユニークな性質を持つことがある。
 だが、これまでのメゾスコピック粒子作成法には高い技術力が必要だった。

 BNS法は、多種多様な酵素分解性物質と有機分子、または無機材料を組み合わせることで、様々なメゾスコピック粒子の作成に応用できる。今回の成果は、今後のナノ材料開発における原料の組み合わせに、膨大な数の選択肢を提供できる。医療向け材料、塗布型電子デバイスの材料、金属材料などへの添加剤、化学反応の効率を向上させる触媒など、幅広い触媒・材料開発に応用されることが期待される。
なお、同研究成果は5月23日公開の「Nanoscale Horizons」誌に掲載された。

(詳細)
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240524_pr2.pdf