2024年06月13日
阪大など「やせていても糖尿病になりやすい」
【カテゴリー】:行政/団体
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 大阪大学医学部の岡田隋象(ゆきのり)教授をはじめ、東北大学、理化学研究所などの共同研究グループは11日、体格指数(BMI)を使用することで2型糖尿病の遺伝的リスク予測精度が向上することを発見したと発表した。集団間の機械学習手法を組み合わせ、欧米のゲノム情報も活用して、予測精度のさらなる向上を実現した。
 
 また研究グループは、ゲノム解析により、2型糖尿病になりやすい遺伝的体質に関わるメカニズムを明らかにした。「やせているのに糖尿病になりやすい体質」を明らかにした。

 ゲノム全体の遺伝子変異から算出した2型糖尿病のポリジェニック・リスク・スコア(PRS)は、発症予測や予防に役立つ手段として臨床応用が期待されている。今回の研究成果は、糖尿病の遺伝的リスク予測精度の向上とともに、将来的に糖尿病の予防や合併症予防といった個別化医療への貢献が期待される。
 同成果は米国科学雑誌「Nature Genetics」( 2024年6月11日 )にオンライン掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240612_01web_bmi.pdf