2024年06月14日
富士フィルム、韓国に先端半導体材料新工場 竣工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

 富士フイルムは14日、韓国平沢(ピョンテック)市に先端半導体材料の新工場が竣工したと発表した。
 現地法人のFUJIFILM Electronic Materials Korea Co., Ltd.(本社:韓国忠清南道天安市、小林 茂樹社長)が新設した。イメージセンサー用カラーフィルター材料「COLOR MOSAIC(カラーモザイク)」を生産する工場で本格稼働は今年12月末の予定。

 イメージセンサーは、光を電気信号に変えて映像化する半導体で、デジタルカメラやスマートフォンなどに搭載される。近年、自動車の自動運転や、監視カメラをはじめとするセキュリティ機器、AR/VR機器などへの用途拡大が進む中、イメージセンサー市場は年率約7%で成長すると見込まれている。

 富士フイルムは現在、イメージセンサー用カラーフィルター材料を静岡と、台湾の新竹で生産中だ。また、熊本の半導体生産拠点にもカラーフィルター材料の生産設備導入を進めるなど、生産拠点拡大に注力している。さらに、独自の機能性分子技術やナノ分散技術を生かし、可視光領域向けの「COLOR MOSAIC」だけでなく、広範囲な波長領域をターゲットにした「Wave Control Mosaic」の開発と市場導入を促進中だ。

<用語の解説>
◆COLOR MOSAIC :富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズの登録商標。Wave Control Mosaicは、富士フイルムの登録商標。