1999年11月12日
EPSの出荷、3Q計は5万1,817トン
家電向けが健闘し、前年の1.2%増に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:積水化成品工業、日立化成工業、三菱化学、発泡スチレン工業会、三菱化学フォームプラスティック

 発泡スチレン工業会がこのほど集計したところによると、発泡スチレンビーズ(EPS)の今年第3四半期の総出荷数量は5万1,817トンとなった。積水化成品工業、鐘淵化学工業、三菱化学フォームプラスティック、日立化成工業、アキレスの計5社の出荷実績を集計したもの。
 これを前期の実績に比較すると、1.3%、前年同期に比べると1.2%それぞれ多い。主要需要分野別の実績は、水産向けが2万3,859トン(前年同期比100%)、農業向けが3,066トン(同92.8%)、家電向けが9,611トン(同115.1%)、その他成形向けが8,526トン(同9.8%)、ブロック向けが5,929トン(同106.9%)——などとなっている。この中では家電向けの伸びの高さが目を引く。
 この結果、今年1月からの累計は15万693トンとなった。前年同期の99.7%ということになる。EPSの需要はこの数年不振であり、昨年も総出荷量が前年を約5%下回った。今年の第3四半期の実績は、そうした縮小傾向に歯止めがかかりつつある点を示す現象と見ることもできる。