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2025年01月28日 |
積化成、非フッ素系ポリマー材料開発 市場展開へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:積水化成品 |
積水化成品工業は28日、非フッ素系ポリマー材料「Fluxflow」の用途開発と関連してこのほど、リチウムイオン電池( LiB)向 けに需要拡大が想定されるカーボンナノチューブ( CNT )の分散効果を確認したと発表した。 「Fluxflow」は、同社が独自のポリマー構造制御技術を生かして開発した液状あるいはワックス状の非フッ素系ポリマー材料です。PFAS規制のリスクがあるフッ素系界面活性剤を用いることなくPTFE粒子の高濃度分散を実現できる素材として開発したもので、現在市場ワークを展開中。 「Fluxflow」は、バイオミメティック技術を応用し、ムール貝の接着構造であるカテコール基を取り入れたポリマー構造であることから、多様な物質に対する分散効果を想定してきた。今回、同材料のポリマー構造を最適制御することで、難分散性粒子として知られるCNTや無機フィラーなどの分散効果を確認した。 特に、CNTは軽量かつ高強度で電気や熱の伝導率が高いことから、電子機器および電池材料など、さまざまな用途への適用が期待されている。また、その機能を最大限発揮させるために、CNTの均一な分散体が望まれている。 同社は、1月29~31日に東京ビッグサイトで開催される「nanotech2025 第24回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」に展示、紹介する。 |