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2025年01月30日 |
UBE、新規ウイルス感染症薬 第2相臨床良好 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:UBE |
UBEは30日、塩野義製薬と共同開発中の新規respiratory syncytial(RS)ウイルス感染症治療薬(S-337395)が、第2相臨床試験で良好な成績をあげ、主要評価項目を達成したと発表した。 同試験はRSウイルスを能動的に接種させた健常成人を対象に実施した、無作為化、プラセボ対照二重盲検比較試験。同剤を1日1回、5日間経口投与した際の抗ウイルス効果および安全性を評価した。 その結果、同剤投与群はプラセボ投与群に対して、統計学的に有意なウイルス量の減少を示し、主要評価項目を達成した。最高用量群ではウイルス量を88.94%減少させ、統計学的に有意な臨床症状スコアの改善を示した。また、安全性・忍容性は良好だった。 RSウイルスは、鼻、喉、肺などの呼吸器に感染するウイルスで、乳幼児においては細気管支炎や肺炎などの重篤な病気を引き起こすことで知られている。高齢者や基礎疾患を有する人に、高い入院率や死亡率がみられ、深刻な呼吸器疾患の原因として、近年問題視されている。米国におけるRSウイルス感染症の潜在患者は、乳幼児と高齢者を合わせて、年間300万人以上いると推定されている。一方、RSウイルスに対する有効な抗ウイルス薬は存在せず、アンメット・メディカルニーズが高い疾患の1つ。同社は同剤の開発を加速することで、1日でも早くRSウイルス感染症に苦しむ患者に届けたいとしている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1738219891.pdf |