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CHEMNET TOKYO

2025年02月06日
北大、湧き水のみに生息するミジンコの新種を発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:北海道大学

 北海道大学大学院 理学院の角井敬知講師らの研究グループは4日、山梨県北杜市の「女取湧水」という湧き水からカイミジンコの新種を発見したと発表した。

 湧き水は、生活用水や農業用水の水源として人間生活と関わりが深く、地域の生物多様性を考えるうえでも重要な水環境となっている。カイミジンコは体長数mm程度の二枚貝のような殻を体の左右に持った甲殻類だが、湧き水に棲むカイミジンコの研究は日本は欧米に比べて遅れており、ほとんど研究も行われてこなかった。

 今回、女取湧水から得られたカイミジンコの1種について詳細な形態観察を行ったところ、全く未知の種であることがわかった。角井氏らは新属新種 Lissostrandesia fonticola ( リッソスランデジア フォンティコラ(和名:シミズ ヒラ マルワ カイミジンコ)と名付け報告した。またDNA配列情報を用いた解析により、本種は山梨県から北海道までの湧き水のみに生息する種であることも明らかになった。
なお同研究成果は24年12月31日公開の「Zoological Studies」誌に掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/250204_pr2.pdf





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