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2025年02月17日 |
名大、鍾乳石から7千年前の雨水分析、気温復元 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:名古屋大学 |
名古屋大学大学院 環境学研究科の植村立准教授らは17日、東北大学、国立台湾大学などの共同研究により、約7千年前の連続する大規模火山噴火イベントの後に数十年間にわたる寒冷化が起こっていたことを明らかにしたと発表した。 研究チームは、過去の火山噴火と気候変動の関係を解明するため、沖縄県南大東島の鍾乳石を分析した。鍾乳石には、過去の降水が微量の液体のまま保存されている。今回、独自の分析手法を用いて、当時の降水の同位体を測定し、気温や降水量を復元した。その結果、連続する大規模火山噴火の後、数十年スケールで気温が約2℃低下したことが確認された。 同研究は、現在の気象現象でも議論が続く数十年規模の気候変動のメカニズムを解明し、火山活動と気候変動の関係を定量的に理解するための重要な手がかりとなる。 同研究成果は2月12日付の国際科学雑誌「Communications Earth & Environment」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20250217_03web_volcano.pdf |