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2025年02月26日 |
工繊大、植物リグニンに結合する合成ポリマー開発 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:ケムネット東京 |
京都工芸繊維大学の田中知成教授(繊維学系)らの研究グループは25日、植物の主成分であるリグニンに結合する合成ポリマーを開発したと発表した。詳細に解析した結果、リグニンに対して高い結合性能を有することを確認した。 また、ポリマーの探索にあたり、短時間( 96サンプルを6秒 )で簡単に多数のサンプルを分析できるスクリーニング方法を開発した。リグニン以外の化合物に結合するポリマーの探索にも適用できる。 同発明によって得られた合成ポリマーは、今後リグニンの分解や分離への応用が図られることにより、バイオマス資源を有効利用するサステイナブルな循環型社会の構築に貢献することが期待できる。 同研究成果は国際学術誌「RSC Sustainability」及び「Macromolecular Rapid Communications」にオンライン掲載された。両論文とも掲載号の表紙絵(カバーピクチャー)に採用された。 <用語の解説> ◆ リグニン :植物の細胞壁を構成する三大成分のひとつ。難分解性のポリマー。 ◆クラスター効果 :多数の分子が集まることで一分子とは異なる性質が生まれる働き。 (詳細) https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-02-25-0 |