住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2025年02月26日
三井化学、超高分子量ポリエチレンで化学技術賞
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は26日、超高分子量ポリエチレン微粒パウダー「ミぺロン」(商品名)の開発で日本化学会から、令和6年度化学技術賞を受賞したと発表した。同賞は、日本の化学工業技術の中でも特に創造性に優れ成果が顕著な業績に対して授与される。同社としては昨年に続き、2年連続の受賞となった。

 今回の受賞は、(1)超高分子量ポリエチレンの強度やパウダー形状を本質的に向上させるシングルサイト担持触媒を創出したこと、(2)帯電制御技術を駆使した独自の製造プロセスを構築し、微粒パウダーの工業化を達成したこと、の2点が高く評価された。これにより、フィルム製品や塗料コーティング材料など、薄膜・薄層への応用が可能になった。

■「ミペロン」の特長
・数百万以上の平均分子量を有する超高分子量ポリエチレン微粒子であること
・真球に近い精密な形状と微細な粒径(10 μm)、極めて狭い粒度分布を実現した
・フィルムや塗料材料への添加で、基材の摺動性や耐摩耗性、耐久性、静音性を大幅に向上させた
・優れた耐薬品性を備え、酸やアルカリ環境下でも高い安定性を発揮する
・炭素と水素で構成された高分子のため、PFAS代替材料として活用可能である

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1740536269.pdf

◇関連ファイル :ケムネット東京(24年3月21日付 記事)
https://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/64108





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