住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2025年02月26日
京セラ、電波の方向が変えられる屈折フィルム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:京セラ

 京セラは26日、電波の進行方向を自由に変えることができる、次世代型の透明メタサーフェス屈折フィルムを開発したと発表した。窓ガラスやアクリルスタンドなどに貼り付けることで、景観に配慮しつつ、高い周波数を用いたミリ波5Gや6G等のサービスエリア拡大に貢献する。

 透明メタサーフェス屈折フィルムの特長は大きく次の2つ。
(1)透明で薄く、フレキシブルなフィルム形状を実現。多様な場所へ、容易に設置可能
(2)様々なサイズや組み合わせで設置可能。柔軟なエリア設計に貢献

 5Gで用いられているミリ波(28GHz帯)や、今後6Gに向けて検討されているさらに高いい周波数帯の電波は直進性が強いため、障害物によって基地局から見通しが得られない場所では安定した通信品質を確保できないという課題があった。

 このため同社は、基地局からの電波の進行方向を曲げることができるメタサーフェス屈折板の開発に着手し、今回新たに、景観に配慮し、より簡易に設置ができるよう、透明でフレキシブルな屈折フィルムを開発した。耐候性を重視する場合には従来の基板タイプを、景観を重視する場所ではフィルムタイプを選択するなど、設置条件に応じて柔軟に対応できる。
 3月3日~6日、スペインで開催される通信技術展示会「Mobile World Congress Barcelona 2025」に出展する。

ニュースリリース参照
 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1740543570.pdf





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