2025年03月13日
東北大、変幻自在AIロボットの試作機完成
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 東北大学 航空宇宙工学専攻の吉田和哉教授らの研究グループは12日、月面環境下で機能する革新的なモジュラー型AIロボットシステムを開発したと発表した。内閣府によるムーンショット型研究開発プロジェクトの一環。

 吉田教授をプロジェクトマネージャー(PM)とし、大阪工業大学の松野東北大、変幻自在AIロボットの試作機完成文俊教授、京都大学の森本淳教授、東京理科大学の木村真一教授、産業技術総合研究所の山野辺夏樹上級主任研究員らによって開発された。

 アームや車輪などの基本要素となるモジュールを月に送り、AI技術を用いて自律的に組み立てることで、現場の状況やミッションに柔軟に対応可能な変幻自在のロボットの実現を目指している。また、これらのロボットが互いに協働し、自律的に任務を遂行する未来像を描いているという。

 完成したAIロボット「MoonBot」試作機は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)での展示・実演を予定しており、関係者たちは「革新的技術の魅力を直接感じてほしい」といっている。