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2025年03月14日 |
東北大・藪研究室、CO2有効活用開発で入賞 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学材料科学高等研究所の藪 浩研究室と、同大発ベンチャーのAZUL Energy(本社:宮城県仙台市、伊藤晃寿社長 )の合同チームは14日、二酸化炭素排出削減技術を競う懸賞型研究開発事業「TOKYO PRIZE Carbon Reduction」に、新規触媒を用いたCO2の有効活用技術の開発で応募し、入賞したと発表した。藪研究室が開発した青色顔料を用いた新技術が評価された。 ■AZUL 触媒について : 東北大学藪研究室では、青色の顔料である金属アザフタロシアニンを炭素に分子状に担持したAZaphthalocyanine Unimolecular Layer (AZUL)触媒を開発し、様々な電気化学反応の触媒として応用する研究開発を行ってきた。 これまで燃料電池や金属空気電池の正極触媒として応用を行い、通常1.5 V 程度の電圧である亜鉛空気電池の出力を、触媒とセル設計の組み合わせにより2.0 V 以上に上げたり、紙に触媒を塗布することで、水を吸って高効率に発電する金属空気紙電池の開発と、そのウェアラブルデバイスへの応用などを行ったりしてきました。近年では、水電解触媒やキャパシタの容量向上など、多様なエネルギーデバイスの性能向上にAZUL触媒が応用できることを報告してきた。 今回、特定の中心金属を持つ本触媒がCO2を還元する性能に着目した提案を行ったところ、CO2を回収し、有効利用する技術( CCU )のキー材料として評価された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20250314_02web_aimr.pdf |