2025年03月27日

レゾナック、使用済みプラの再生利用進む

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：レゾナック

レゾナックは27日、マイクロ波化学（本社：大阪府吹田市、吉野巌社長）と共同で進めるケミカルリサイクルプロジェクトが、NEDOの「グリーンイノベーション（GI）基金事業／CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」に採択され、本格始動したと発表した。 　カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みが世界規模で進む中、従来の化石資源を原料とし、製造工程および廃棄時の燃焼処理で多くの CO2を排出するプラスチックを再資源化し、化学品原料に戻すケミカルリサイクルを求める動きが高まっている。 　高度に選別されたプラスチックを、基礎化学品の原料に変換する油化技術やエチレン、プロピレンなどの基礎化学品に直接変換するケミカルリサイクル技術はプラスチックの発生量が限定的。プラスチックの選別・分離にはコストがかかり、分離困難なプラスチックも多く存在するなどの課題がある。 　そのため、高度選別を経ずに使用済みプラを熱分解し、直接基礎化学品へ変換・再生するケミカルリサイクル技術への期待は大きい。 　 　レゾナックとマイクロ波化学の両社は、2022年から使用済みプラにマイクロ波を照射して分解し、基礎化学品を製造する技術の開発に共同で取り組んできた。まずラボ（実験室）段階からプロセスの検討を行い、順次拡大して最終技術確立を目指す。 　 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1743043667.pdf