2025年04月01日
旭化成ライフサイエンス、1日事業スタート
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は1日、血液浄化事業(透析・アフェレシス)等を担う旭化成メディカルの株式を譲渡し、ウイルス除去フィルター「プラノバ」事業などを新たに設立した旭化成ライフサイエンス(本社:東京都千代田区、四ノ宮健社長)に同日付で承継したと発表した。

 旭化成ライフサイエンスは今後、成長著しい医薬品産業向けに多様な製品・サービスを展開し、市場のニーズと事業機会を多面的に捉えて成長を実現することを目指す。

「プラノバ」や医薬品製造プロセス用装置などの製品は、抗体医薬や血漿分画製剤、核酸医薬などの安全性と生産性の向上に貢献しており、新製品「プラノバ FG1」や合成カラム「THESYS SCS / ACS Columns」は製薬企業から高い評価を得ている。医薬品の堅調な需要拡大を背景に販売拡大しており、2023年には米国・イリノイ州で医薬品製造プロセス用装置の製造能力を増強したほか、2024年には宮崎県・延岡市で「プラノバ」の新成型工場が完成した。旭化成は今後もライフサイエンス事業を牽引する中核事業として、同社に対して積極的な投資を検討していく方針だ。