| 2025年04月07日 |
| 東ソーと慶応大、フォトニクスポリマー研究開始 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:東ソー、慶応大学 |
東ソーは7日、慶応義塾大学の小池康博教授(慶応フォトニクス・リサーチ・インスティテュート<KPRI>所長)と、プラスチック光ファイバー、光学フィルム、光学レンズなどに用いられる革新的なフォトニクスポリマーの実用化に向けた共同研究を開始したと発表した。今後、小池教授らの研究成果の社会実装、ポリマー工業化に向けた連携を強化・加速していく方針だ。 小池教授は、フォトニクスポリマー研究の世界権威で、これまでに高速GI型(屈折率分布型)プラスチック光ファイバー、高精細・大画面ディスプレイに用いられるゼロ複屈折性ポリマーフィルムや、超複屈折ポリマーフィルム、高輝度光散乱導光体、屈折率分布型ポリマーレンズなど、多くの研究成果をあげてきた。 2021年に発表されたエラーフリープラスチック光ファイバーを用いた伝送システムは、現行のガラス光ファイバーで用いられている補正回路が不要となり、消費電力、発熱、遅延、コストの問題を解決することが可能な次世代情報産業のコア技術となることが期待されている。 小池教授はこのフォトニクスポリマーテクノロジーをベースに「材料の機能がシステムを変える」という視点から、先進情報通信システム、高精細・大画面ディスプレイ、未来医療を実現する先端医療機器・システムの開発などの様々な社会課題の解決に挑戦中だ。 東ソーは今後、慶應大が保有するフォトニクスポリマー機能設計技術・機能評価技術を活用し、共同で市場評価していくことでで、同教授が進めるトリプルゼロ複屈折ポリマーや次世代光ファイバー用ポリマーなどの研究成果の早期社会実装を図る方針だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1744000153.pdf |