1999年11月08日
BTX生産高水準続く、9月もベンゼン35万トン台
SM向け需要回復、エチレン高稼動も要因
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本芳香族工業会

 日本芳香族工業会は9月のBTX生産、出荷実績をまとめた。
 ベンゼンは生産35万1,100トンで前年同月比101%、トルエンは12万3,500トンで同109%、キシレンは38万5,500トンで同107%といずれも前年比プラスとなった。
 1~9月トータル生産量はベンゼン327万8,453トン(106%)、トルエン107万1,949トン(109%)、キシレン341万7,730万トン(106%)と前年を大幅に上回っている。これは今年が定修スキップ年に当たり、大手メーカーを中心に実稼動プラントが昨年より多かったこと、春以降SM(スチレンモノマー)の生産が回復し、輸出も含めてSM用需要が増加したこと、また石油化学ではエチレンプラントの稼動が高水準を続けていること、などが原因。業界では今年の生産量は史上最高だった1997年(BTX合計1,055万3,000トン)に次ぐ1,000万トン前後の水準に達するとみている。