2025年04月21日
積水化学、「発明の日」太陽電池/特許庁長官賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学は21日、経産省主催の令和7年度知財功労賞で特許庁長官表彰を受賞したと発表した。
 知財功労賞とは、毎年4月18日「発明の日」に合わせて、知的財産権制度の発展および普及 啓発に貢献のあった個人や企業を表彰する制度。
 積水化学グループは今回の受賞を励みに、より一層知的財産の活用を推進し、長期ビジョンに掲げた「 あらゆる世代が豊かな“Life”を享受できる」社会の実現を目指していく方針だ。

<受賞のポイント>
(1)幅広い事業領域の技術を源泉として新市場 新領域の開拓に取り組み、我が国発の次世代太陽電池として有望視されるペロブスカイト太陽電池の研究開発を牽引 (25年度上市予定)。特に屋根や壁面に設置しやすい フィルム型」に優位性をもつ。
(2)事業化に向けたゲートレビューの中で知財観点のレビューを実施し、開発戦略、事業戦略、知財戦略を連携。知財戦略は、事業への貢献を見据え、市場、技術、知財の3つの視点から分析して構築。特許マップ等で見える化することで事業部門等と連携し、定期的に出願の位置付け、権利活用方針等を整理。これにより権利化して独占する領域や秘匿する領域等を見極め、開発テーマの状況に即した権利設計と投資対効果の最適化を図る。ペロブスカイト太陽電池においても、自社単独で特許権化や秘匿化する基幹部分と、協業との連携を前提とする付帯部分を見極めた知財戦略で、高いシェアの獲得を目指す。
(3)幅広い事業を展開する中で事業収益に貢献できる知財担当を育成すべく、知財面に加え、自身の能力を発揮したい分野 マーケティング、会計等)の知識を身に付けるよう推進してきた。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1745207026.pdf