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2025年04月28日 |
富士通と理研、世界最大級量子コンピューター開発へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:富士通、理化学研究所 |
富士通と理化学研究所は、2021年に共同設立した「理研RQC-富士通連携センター」で、23年10月に公開した国産二号機となる64量子ビット超伝導量子コンピュータの開発技術をベースに、新たに開発した高密度実装技術により、世界最大級となる256量子ビットの超伝導量子コンピュータを実現したと22日発表した。 両者は、同256量子ビット超伝導量子コンピュータを、ハイブリッド量子コンピューティングプラットフォーム「Fujitsu Hybrid Quantum Computing Platform」通じて、2025年度第一四半期中に企業や研究機関に向け提供開始する。 ハイブリッドプラットフォームの計算能力が64量子ビットから256量子ビットへと4倍に拡大したことにより、従来よりも大きな分子の解析や、多くの量子ビットを使用したエラー訂正アルゴリズムの実装と実証実験が可能となる。また両者は今後、ハイブリッドプラットフォームにおいて、量子コンピュータと現行コンピュータが連携して、量子と現行コンピュータのハイブリッドアルゴリズムを効率的に実行する機能も実装し、ユーザビリティを向上させていくとしている。 富士通と理研は今後、1,000量子ビット超級の超伝導量子コンピュータを実現するため、量子ビットチップの設計や製造技術の高度化、また、高精度な量子ゲートを実現する技術開発にも取り組んでいく方針だ。 ニュースリリース参照 https://www.riken.jp/pr/news/2025/20250422_1/index.html |