| 2025年05月13日 |
| 三井化と萩原工業、再生プラ粘度均一化に成功 |
| 【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学と萩原工業(本社:岡山県倉敷市、浅野和志社長)の両社は13日、リサイクルプラスチックの粘度を均一化する共同研究を行い、技術検証に成功したと発表した。 リサイクルプラスチックは、その中に含まれる廃プラの品質にばらつきがあるため、粘度が均一にならず、歩留まりの悪化や低品質の用途にしか向かないという問題を抱えている。 三井化学は今回、サ-キュラーエコノミー社会の実現をめざす取り組みの一環として、廃プラの粘度をリアルタイムで計測可能なインライン粘度計を用いて、リサイクルプラスチックの粘度を制御する「タンデム押出機による粘度均一化技術」を長岡技術科学大学と共同開発した。 萩原工業は国内ブルーシートの最大手で、現在、使用済みブルーシートを原料に新たなブルーシートを製造する水平リサイクルプロジェクト「Re VALUE+(リバリュープラス)」に取り組んでいる。だが、回収時に他社品や異物の付着によってリサイクル品の品質低下や水平リサイクル率の効率悪化を招くなどの課題があった。 今回、独自の洗浄技術・装置開発や異物除去機能に優れた(高度ろ過)造粒装置、樹脂粘度調質・改質技術を開発し、さらなるリサイクル技術の向上をはかることにした。 三井化学と萩原工業の両社は今後、同技術をさらに発展させ、1台の押出機で粘度が均一化できる方法の実用化と、それを通じたサ-キュラーエコノミー社会の実現をめざす。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1747103800.pdf |