| 2025年05月14日 |
| デンカ、放熱電子板 大牟田工場と大連で能力増強 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:デンカ |
デンカは13日、放熱ベース板「アルシンク」の堅調な需要の伸びに対応するため、大牟田工場(福岡県)と、電化電子材料(大連)有限公司で生産設備の増強を決めたと発表した。2027年後半完成の予定で、生産能力は約1.3倍に拡大する。 「アルシンク」は、アルミニウムとセラミックスからなる複合材料で、セラミックス基板に近い熱膨張率と、窒化アルミニウム(AlN)と同等以上の熱伝導率を併せ持つ高信頼性ヒートシンク材料として、搭載されるハイパワーモジュールの高性能化や長寿命化に寄与する。今後も、世界的な高速鉄道網の整備に加え、再生可能エネルギー分野での直流送電向けの需要の急速な拡大が見込まれることから、供給体制の拡充をはかることにした。 同社は今回増強によって同製品(Al-SiC高信頼性放熱ベース板)のトップサプライヤーとしての地位をさらに固めていく方針だ。 ■投資の概要 ・投資拠点: ▽大牟田工場(福岡県大牟田市新開町1番地) ▽電化電子材料(大連)有限公司(中国遼寧省大連市経済技術開発区湾達路41-10号) ・投資内容:高信頼性放熱ベース板「アルシンク」の製造設備増設 ・稼働時期:2027年度(予定) |