2025年05月20日
UBE・新中計、2030年度営業益 600億円めざす
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 UBEは20日、2030年度までの6ヵ年を対象とする新中計「UBE Vision2030 Transtormation/2nd Stage」を策定したと発表した。
 まず203年度の業績について、売上高 5500億円(24年度4868億円)、営業利益600億円(同180億円)を目標に掲げた。
 
 また目指す姿を「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学企業」とし、変革スローガンを「未解決な未来に挑もう」に置いた。
 行動計画では、重要課題として(1)スペシャリティ事業の拡大 (2)多様な人財の活躍 (3)労働安全・保安防災 (4)地球環境問題への対応 (5)誠実で公正な企業統治、の5項目を設定し、DX推進等によりそれぞれ効率的な施策を講じる。
 
 ■スペシャリティ事業の拡大
 スペシャリティ事業については、新規事業の立ち上げなど以下の通り強調した。
(1)ポリイミド、分離膜、セラミックス、C1ケミカル等既存スペシャリティ事業の成長に加え、買収したウレタンシステムズ事業を確実に統合し、グローバルに収益拡大を図る。
(2)自社技術開発による新事業立上げと、既存スペシャリティ事業の周辺やスタートアップ企業へのM&A等による新事業領域でのコアコンピタンス獲得を両輪に新たなスペシャリティ事業を創出する。研究開発機能を再編・統合するとともに売上高に対する研究開発費率を大幅に引き上げる。
(3)アンモニア、カプロラクタム、ナイロンポリマー等の生産撤退・縮小(25年1月28日に公表)を着実に実行するとともに、機械事業及びセメント関連事業については自立化の最終ステージとして株式上場を進めることで、スペシャリティ化学企業へポートフォリオを転換する。
(4)日本・アジア・欧州の従来の3極に加え、新たに米州拠点を整備し4極体制を構築。各拠点は、新規事業のグローバル展開やグローバル企業(事業)の買収等についても円滑に進められるよう、マネジメント体制を強化する。
 なお、これらの事業の拡大に必要な資金を確保するため、今後は利益・キャッシュフロー創出力と有利子負債のバランスを意識して適切な財務運営を継続する。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1747704269.pdf