2025年05月21日
京セラ、長寿命・耐摩耗のCVDコーティング材開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:京セラ

 京セラは21日、自動車、建設、産業機械などの産業界で使用される鋳鉄加工用旋削インサートの新材種として「CA410K/CA415K」を開発し、販売開始したと発表した。
 耐摩耗性と耐剥離性に優れた新コーティングと、靭性を高めた超硬母材を採用した鋳鉄の旋削加工用工具のメイン材種。鋳鉄の切削加工では、高い0耐摩耗性や安定性が求められる。今回、鋳鉄加工に適した新しいコーティングと超硬母材を開発した。
■新製品の特長
(1)インサートのすくい面と逃げ面でコーティング特性を適正化。すくい面は特殊な表面処理技術で膜剥離を抑制し、逃げ面は高硬度の表面膜で耐摩耗性を向上。また、鋳鉄加工に求められる耐久性を追求し、コーティングの膜厚や密着力を向上。耐摩耗性・耐剥離性を向上。
(2)新開発の超硬母材には傾斜特性技術を採用し、表面側の靭性を向上させることで、コーティング付近のクラック進展、膜剥離を抑制し、長寿命かつ安定した加工を実現。
(3) CA410Kは連続加工、CA415Kは断続加工向けとなり、ブレーカも豊富にラインアップしたことで、幅広い加工領域への対応が可能。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1747807197.pdf