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2025年05月22日 |
東北大、燃料不要ロケットの打ち上げ実証に成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院 工学研究科の高橋聖幸准教授(航空宇宙工学専攻)は21日、独自に開発した「複数放物面レーザー推進機」の打ち上げ実験を行い、繰り返しパルスレーザーの照射により、機体全長約15 mmの約7倍の高度110 mmまで自由飛行させることに成功したと発表した。 さらに、安定飛行の実現のため、ロケットの動きをリアルタイムで検知してレーザー照射位置を追従させる「レーザートラッキングシステム」を開発し、継続的な推力付与を実現できることを世界で初めて示した。 地上からロケットにレーザーを照射して推進力を与える「レーザー推進」は、燃料を搭載せずに打ち上げ可能な新しい方式として注目されている。だが、機体をレーザーの軸上に乗せ続けることが難しく、安定した飛行を実現するには課題があった。 今回研究チームは、繰り返しパルスレーザーをロケットに鉛直方向に照射し、燃料を使わずに飛行するレーザー推進ロケットの打ち上げ実証に成功した。 また、独自開発した「複数放物面レーザー推進機」により、飛行中の機体の動きを受動的に制御することに成功した。今後、レーザー推進システムによるロケット打ち上げの実現に向けた大きな一歩となる。これらの研究成果は科学誌「Scientific Reports」(25年5月3日付)に掲載された。 <用語の解説> ◆繰り返しパルスレーザー : 非常に短い時間だけ発光する高出力レーザー光を、毎秒数十回以上の頻度で繰り返し照射するもの。1回あたりのレーザーエネルギーを集中させて高温・高圧の状態を得るのに適している。 |