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2025年05月29日 |
京大、ネコの「ゴロゴロ」は遺伝子も関わる? |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:京都大学 |
ネコが「ゴロゴロ」とノドを鳴らすのは遺伝子と深く関わっている、という研究結果を28日、京都大学 野生動物研究センターの村山美穂教授らの研究グループが発表した。 ネコ(Felis catus)は、祖先種のリビアヤマネコ(Felis lybica)から家畜化される過程で、さまざまな社会的行動を示すすようになった。行動特性には育った環境だけでなく、生まれつきの遺伝的要因も関与している。イヌについては、すでに多くの研究によって遺伝子と行動特性との関係が明らかにされているが、ネコの研究は少なく、まだ分かっていないことが多い。 村山教授らの研究グループは、家庭で飼育されているネコを対象に行動特性とアンドロゲン受容体遺伝子の関係を調べた。その結果、この遺伝子のタイプによって、ゴロゴロ音や鳴き声、見知らぬ人への攻撃性といった行動特性に違いが見られることが明らかになった。 さらに、他のネコ科動物種と比べたところ、ネコだけに見られる遺伝子型があることが分かり、家畜化の過程で変化が起こった可能性があるとしている。同研究は、将来的には、個体ごとの行動特性に合わせた環境づくりなど動物福祉にも役立つと期待される。 同研究の成果は5月28日に国際学術誌「 PLOS One 」にオンライン掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2025-05/web_2505_Murayama-313f366679154c05e2d6bd8d477545dc.pdf |