2025年05月30日
塩野義薬「オピオイド」中国で承認申請 受理
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:塩野義製薬

 塩野義製薬は30日、同社創薬のオピオイド誘発性便秘症( OIC)治療薬ナルデメジントシル酸塩「ナルデメジン」について、中国での新薬承認申請が受理されたと発表した。
 同剤は末梢性μオピオイド受容体拮抗薬として開発したもので、日本、米国、欧州、台湾等の国・地域で発売しており、がん性疼痛治療分野で中心的な役割を果たしている。がん性疼痛治療薬の場合、その副作用が原因で治療の継続が困難になりやすい。なかでも、便秘はオピオイド鎮痛薬使用患者の40~80%に認められる副作用で、患者への身体的負担が大きい。
 このため中国ではOICに対する治療選択肢が限られ、現状はオピオイド鎮痛薬の用量調節や下剤などの対症療法が中心となっている。
 今回の新薬承認申請は、中国で実施した第3相臨床試験での良好な結果に基づいて行った。承認取得後の中国での販売は、塩野義が独占ライセンス契約を締結している正大天晴有限公司(中国江蘇省)を通じて実施する。正大天晴が中国本土での販売を担い、塩野義は販売量に応じた一定の収益を受領する。
 
ニュースリリース参照
https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2025/05/20250530_1.html