2025年05月30日
京大、海と川を移動する魚「海らしさ」失いつつ成長
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

 京都大学、富山大学、東北大学、摂南大学の共同研究グループは30日、生涯にわたって海と川を行き来するアユやハゼなど9種の両側回遊性魚類を対象に生態系を調査したところ、海から川へ移動する過程で摂餌・成長することにより、体に蓄えていた海由来の物質の割合(海らしさ)を失いながら、海の物質を川に届けていることを定量的に示すことができたと発表した。
 さらにその海らしさの程度が種間(9種類、中央値で11-82%)や種内(例:ボウズハゼの場合、22-97%)で大きく異なることを明らかにした。
 これらの研究成果は、低-中緯度地域に広く分布する両側回遊性魚類による海と川の繋がりを理解するための知識基盤を提供するものになるとしている。。
同研究成果は英国の国際学術誌「Journal of Fish Biology」(5月21日)にオンライン掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20250530_01web_fish.pdf