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2025年05月30日 |
農研機構と広島大、カイコ絹糸腺の全遺伝子解析 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:広島大学 |
農研機構と広島大学は30日、カイコの絹糸腺の全遺伝子の発現量に関する詳細なデータを取得し、解析したと発表した。 カイコはシルク生産だけでなく、有用タンパク質生産にも利用できるようになり、新たな用途が拡大している。カイコの産業利用を拡大するには1頭当たりのシルク生産量の増加が必要だが、カイコ体内におけるシルクの合成メカニズムは十分に明らかになっていなかった。 農研機構、広島大学、情報・システム研究機構は30日、共同でカイコの絹糸腺での全遺伝子の発現量についての詳細なデータを取得、解析し、得られたデータを公開した。 今後、同研究で得られたデータを活用して、ニーズに合ったカイコの品種育成の加速化や、有用タンパク質の生産性向上等、カイコの産業利用の拡大を目指す。 また、今回研究で得られたデータは広く公開しており、シルク生産性や有用タンパク質生産に関する研究の加速を通じて、養蚕業の発展や新規のバイオ産業の創出に貢献する。 |