2025年06月03日

東ソー、世界初・バイオ由来高機能ポリマー開発

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：東ソー

東ソーは3日、バイオ原料を活用して、過酷な使用条件に耐え得る高機能ポリマー、クロロスルホン化ポリエチレン（ TOSO-CSM ）を開発、量産化技術を確立したと発表した。バイオ原料由来クロロスルホン化ポリエチレンの開発は世界で初めて。 　製品の「 TOSO-CSM 」は工業用品、接着剤、ゴム引布、ハンドレールなど、身近な分野で幅広く活用されている。高い耐久性が特徴で、使用製品の長寿命化につながる原料として環境負荷低減に貢献する。 また TOSO-CSM は、一般的なプラスチックと比べても石油資源の使用量は比較的少ないものの、温室効果ガス排出量削減の観点からは、さらなる使用量低減が必要だった。 　今回開発したバイオ原料由来のTOSO-CSM は、長年のポリマー開発の経験や知見、バイオ原料の活用により、石油資源の使用量を大幅に抑え、高い機能性を維持しながら環境負荷の低減を実現した。製品中の炭素原子のうち約90％以上をバイオ由来成分に置き換え、製品の製造から使用・廃棄までのライフサイクルを通して温室効果ガスの排出量が従来比約30％削減可能となった。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1748931955.pdf