2025年06月03日
レゾナック「サイバー攻撃に緊急対応」発表
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:レゾナック

 レゾナック・ホールディングスは3日、今年5月20日に発生した「セキュリティインシデント」に対する影響や対策、取り組み状況などについて発表した。
 この問題については、同社グループの一部サーバーやPC内のファイルが改ざんされるなどの障害が発生し、システムに影響が生じた。調査によってランサムウェアを使ったサイバー攻撃と確認されたため、迅速に対すべく緊急対策本部を立ち上げた。
 現在、外部専門家の協力のもとで詳細な調査を実施中。警察や関係省庁とも連携しながら関係各社への影響を最小限にとどめるべく対策に全力をあげている。ただ、被害の全容把握や全面復旧には、なおしばらく時間を要する見込みだという。発表要旨は以下の通り。

■経緯
 5月20日(火)未明に、当社および当社グループの一部サーバーやPC内のファイルが改ざんされる障害が発生し、その後の調査でランサムウェアを使ったサイバー攻撃と確認したことから、迅速に対応を進めるべく緊急対策本部を立ち上げた。被害拡散を抑えるため、直ちにネットワークの遮断等の措置を行ったため、当社および当社グループ内のシステムが一部使用できなくなり、業務にも停止等の影響が生じた。その後、外部専門家の協力のもと詳細な調査を開始した。
 また、警察への被害の届け出や関係省庁との連携等を進めるとともに、関係者の皆様への影響を最小限に止めるべく対応を継続して実施いたした。
■現在の状況と今後の対応
 5月23日(金)以降、一部の事業で安全が確認できたものから順次再開してきたが、6月3日(火)現在、業務正常化に向け残りのPC・各種システム・ネットワーク等の復旧を進めている。
 現時点では、外部専門家による調査の結果、当社では当社グループおよびお取引先様の情報流出は確認されていない。また、製品の生産および出荷は順次再開している。
 今回の原因として、外部の攻撃者が何らかの方法で当社グループのネットワークに侵入し、ランサムウェアを起動させたことを確認している。今後このような事態を招かないよう、対策として、全サーバーおよびPCのウィルス検査、パスワードの再設定を実施するとともに、早期検知ツールの導入等の技術的対策、インシデント監視体制の強化、従業員向け教育の強化等を実施していく。なお、本件による業績への影響については引き続き精査中であり、今後の業績に重大な影響が認められた場合にや速やかに公表する。取引先の皆様にご迷惑とご不便をおかけしていることを、重ねてお詫び申し上げます。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1748932899.pdf